地球の裏側から入荷
パタゴニアンラム
Cordero Patagónico
Patagonian Lamb
強風が吹き荒れる寒く乾燥した大地「パタゴニア」
パタゴニアとは、南米大陸の南緯40度付近を流れるコロラド川以南の地域の総称です。
パタゴニアは年間を通して、寒く、強風が吹き荒れます。パタゴニアの強風は世界一とも言われ
最大風速が60m/sを超えることも珍しくありません。(風速60m/sは、自動車が横転するほどの強風です。)
そんな極限的な気候条件のもと、屋外で放牧され南米特有のイネ科の植物「コイロン」を食べて育ちます。
このコイロンは南にいけばいくほど栄養価が高く、良質な肉になるそうです。
世界に名高いパタゴニアンラム。
パタゴニア地域の羊肉は、地理的表示保護制度の対象として承認されるなど
、その品質はヨーロッパ市場でも高く評価されています。おもな輸出先は、フランスやスペイン、
ポルトガルなど。日本には、2018年にアルゼンチン産肉の輸入が解禁されましたが、羊肉はほとんど市場には出回っていません。
地球の果てにある牧場を視察してきました。
お客様にお勧めするからには、現地のことを知る必要があります。
今回、訪問したのは南緯50度を越えるエルカラファテという町と、その近郊にある
エスタンシア(羊牧場)です。牧場の近くには4000~5000m級の峰々が連なります。
牧場から車で20分ほどのところに世界で三番目に大きいとされる氷河、ペリトモレノ氷河もあります。
広大な牧場では、遠くに見える羊の群れを頼りに
30分以上歩いてようやく近くで羊達を見ることができました。物凄い強風でカメラも
まともに構えられません。
肉質も優れたアルゼンチンメリノ。
パタゴニアのラムは主品種は、アルゼンチンメリノです。
メリノと聞くと小型の羊毛種のイメージが強いですが、アルゼンチンメリノは
肉質も優れています。その理由は、フランス原産で、メリノ種の中でもっとも大きく、
産肉性も高いランブイエ・メリノとの交配で誕生したのがアルゼンチンメリノだからです。
そして今回入荷したアルゼンチンメリノは、枝肉重量で10㎏ほどしかありません。
通常、豪州のラムは8カ月~12カ月齢で出荷されるのに比べ、パタゴニアラムは
3~4カ月齢で出荷されます。そのため、やわらかく、脂肪含有量が低いため
きめ細やかな赤身で、穏やかな香りが特徴です。
名物のパタゴニアンラムのアサード
アサードとは、アルゼンチン式バーベキュー。背骨とあばら骨の付け根をナイフで1本1本切り、観音開きにして、鉄の十字架に
貼り付けます。そして塩とニンニクと水で作ったサルムエラを塗りながら、南極ブナを使用した薪火でじっくりと焼き上げます。
焼きあがった肉には、玉葱、トマト、ハーブ、ニンニク、オリーブオイル、ワインビネガー、唐辛子で作られたチミチュリと呼ばれる調味料
をつけて食べます。肉焼き技術の高さもさることながら、やはり肉質は非常にやわらかく脂身も甘味があって美味しい。
実際に現地でパタゴニアンラムを味わうためには、けっこうな額のお金や時間も必要です(今回の旅は完全に私の趣味なので身銭をきってますが)。それが、この価格で日本で味わえるのだから
輸送技術の進化に感謝です。
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