AGNEAU eleve sur PRE-SALE
le grevin
プレサレとは
柴田書店発行の月刊専門料理1997年7月号によりますと、ブレ・サレとはフランス・ブルターニュ地方とノルマンディー地方の境界付近、モン・サン・ミッシェル湾と西コタンタン半島沿いに点在する、浜辺の低湿地帯の呼び名です。年に数回の大潮で水没してしまいます。そのため、耐塩製の強い植物しか生えないそうです。その草を食べて育った仔羊は、潮の香りが独特の風味をもたらすそうで、同じプレ・サレの名前で呼ばれているのです。
今回入手に成功したプレ・サレはノルマンディー側で生産された物で、「ル・グレヴァン」のステッカーが付いているものです。毎週150頭ほどが出荷されている「ル・グレヴァン」のプレ・サレはフランス国内においても、稀少品で、日本にはわずか5〜10頭ほどが輸出されているだけです。
●残念ながら2000年より日本への輸入が禁止されてしまいました。現地に行かなければ食べられない貴重な羊になってしまいました。
5月15日に半頭入荷しました。私がほぼ一人で食べ尽くしました。うまかったぁ。
まず、ここには写真がありませんが、もも肉をローストして食べました。きめが細かくて信じられないくらい風味がよかったのです。いままで、オーストラリア産や国産のラムを食べてきましたが、きめの細かさが断然ちがいました。やはり枝肉換算で一頭16キロから20キロ程度のラムが一番きめが細かいのかもしれません。
次に、もも肉からはずしていおいたすねの部分をオーストラリア産のラムのすねと一緒ににんにくで蒸し焼きにしました。これは意外と簡単な料理で、きっちり蓋の出来る鍋に塩コショーをしっかりまぶしたすねと皮のついたままのにんにくを入れ、じっくりと超弱火で2時間ほど蒸し焼きすればできあがる料理です。
トレビアーン!! 比較をすればよりいっそうプレサレのおいしさが際だちます。肉自体の塩気の味が全然違う。同じ塩をまぶしたのに、まるでちがう塩に感じられるなんて。けっしてオーストラリア産のラムがまずいというわけではないのです。このラムのすねだって、普通日本ではなかなか入手困難な品質のものです。それがこれだけ差を付けられるんですから恐るべしプレサレです。
あとのこりの部分はローストにして食べました。あまりにもたくさんあったので翌日冷えてからも食べましたが、脂の部分が全然しつこくない。冷たい脂を食べて、羊の風味が最高と感じたのは初めてです。羊の場合は脂の融点が人間の体温より高いわけで、普通に食べると口の中でとけないから非常にまずく感じるんですよ。だから、体内で吸収されずらいヘルシー食品な訳ですけど。
ま、希望小売価格をみますと、やはり、なかなか食べられる商品ではないことは確かです。フランス国内でも、日本における和牛と同じ扱いとか。一般のレストランではまず扱っていないそうです。
結論、食べてわかりました。当店で取り扱っているオーストラリア産のラムは非常にコストパフォーマンスがよく、品質的に安定していることが。みなさん安心して召し上がって下さい。
1:CARRE D AGNEAU A/OS 2.060Kg \12,000/kg 骨付きロース (グリル・ロースト) 参考価格\24,720
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2:POITRINE AGNEAU A/OS 1.095Kg \4,000/kg 骨付きバラ (グリル・煮込み料理) 参考価格\4,380
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3:EPAULE AGNEAU A/OS 1.545Kg \6,000/kg 骨付きうで (グリル・ロースト) 参考価格\9,270
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4:COLLIER AGNEAU 0.570Kg \3,000/kg 骨付き首 (煮込み料理) 参考価格\1,710
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