オーストラリアラム基礎知識 提供 株式会社 トップトレーディング
1) 羊の総称
オーストラリアでは、羊は月齢によって3種類に分類されています。この分類は
他にニュージーランドでも採用されており、双方の国が輸出においてラムとマトンを厳格に差別化する表れです。アメリカやフランスではホゲットとしての分類はわりと曖昧で殆どマトンとみなしています。
2) 何故 ホゲットは入手出来ないの
実際、ホゲットはオーストラリア国内で流通しています。しかし輸出用にはホゲットの呼称は認められていません。それはラムとの混同を避けるためです。
3)どのように区別するの?
英国圏の国では、下顎の永久歯の数で見分けます。
ラムは永久歯なし。ホゲットは永久歯2本。マトンは永久歯が8本生え揃った状態です(コレ、ポイントです)。
Q、ここで問題です。アメリカの場合はどうやって区別するのでしょうか?
A、人間で言うところの腕の関節の先っちょ、ここが割れているとマトン、割れていなければラムという具合に区別するんですね。だから、ラムのつもりが屠畜したらマトンだったいうこともあるわけで....あまり合理的ではありませんね。
4)どんな種類の羊がいるの?
品種 | 特徴 | 原産国 | 比率 |
ドーセット | 食肉短毛種 | 英国 | 50% |
サフォーク | 食肉短毛種 | 英国 | 10% |
ボーダーレスター | 食肉長毛種 | 英国 | 15% |
コリデール | 食肉・羊毛兼種 | 英国 | 5% |
テクセル | 食肉短毛種 | オランダ | 10% |
ハンプシャーダウン | 食肉短毛種 | 英国 | 3% |
その他 | 2% |
オーストラリアラムは殆どが、ドーセット種の交雑種です。各々の羊の純粋種は、繁殖用でけっして屠畜されません。あのフランスのプレサレも、サフォーク種を基礎として家畜改良されたものです。
Q、また問題です。日本でもチョー有名なサフォークは純粋種、交雑種?
A、多分、純粋種と思っている人が多いんではないでしょうか。じつはコレ、サウスダウン種とノフォーク種の交雑種なんですね。私、これでお客さんに馬鹿にされたことがあります。